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DONE #mirmプラスmfstと好きなヒトの髪色に変わる薬を被った🌸の話です。
Xで見かけてつい書いてしまいました。
12/27あなた色に染まる「どしたの、それ」
その日、悪魔学校から帰るとメフィスト様が絶句した。私の黒髪が真っ白になっているからである。
「薬学研究師団の前を通りかかったら魔術薬がかかっちゃいまして」
その薬の効果が、好きなヒトと同じ髪の毛の色になる、というものだった次第である。
「なるほど」
「めちゃくちゃ嬉しそうになさいますね」
「うん。わかってはいたけど、こうやって見える形になると嬉しいなーって」
「左様ですか……」
ちなみに効果は半日ほどだそうなので、寝るくらいには戻っているはず。今日は各師団の活動納めの日だったそうで、どこもどんちゃん騒ぎだった。そのお祭り騒ぎの一環で用意された薬なので効果も短いらしい。
「珍しいけどかわいいから、しばらくそのままでもいいんじゃない?」
743その日、悪魔学校から帰るとメフィスト様が絶句した。私の黒髪が真っ白になっているからである。
「薬学研究師団の前を通りかかったら魔術薬がかかっちゃいまして」
その薬の効果が、好きなヒトと同じ髪の毛の色になる、というものだった次第である。
「なるほど」
「めちゃくちゃ嬉しそうになさいますね」
「うん。わかってはいたけど、こうやって見える形になると嬉しいなーって」
「左様ですか……」
ちなみに効果は半日ほどだそうなので、寝るくらいには戻っているはず。今日は各師団の活動納めの日だったそうで、どこもどんちゃん騒ぎだった。そのお祭り騒ぎの一環で用意された薬なので効果も短いらしい。
「珍しいけどかわいいから、しばらくそのままでもいいんじゃない?」
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DONE #mirmプラスmfstと🌸で忘年会をする話。
ぐだぐだしてます。
12/26忘年会のつもりが耐久戦 無事に大貴族会も終えたので忘年会しよう! ということでアルコール度数低めのワインを用意した結果、俺のかわいい子がベロンベロンに酔っ払って甘え倒しているわけです。
「えへへ、おいしいですねえ」
「うん、そろそろ水飲もうか」
「やだやだ、まだワインのむの」
「……おしまいにしよう。顔真っ赤だよ」
やだやだと彼女は俺の膝の上でニコニコしながらゴネている。そう、膝の上にいる。
最初は普通に斜向かいで座っていたのだけど、2杯目くらいで目が据わり(早い!)、クスクスと笑い出し、
「めふぃすとさま、だっこ、だっこしてください」
とか言い出してよじ登ってきた。それを俺が断るわけもなく、いいよいいよで抱き上げて、そのまま居座っている。
1248「えへへ、おいしいですねえ」
「うん、そろそろ水飲もうか」
「やだやだ、まだワインのむの」
「……おしまいにしよう。顔真っ赤だよ」
やだやだと彼女は俺の膝の上でニコニコしながらゴネている。そう、膝の上にいる。
最初は普通に斜向かいで座っていたのだけど、2杯目くらいで目が据わり(早い!)、クスクスと笑い出し、
「めふぃすとさま、だっこ、だっこしてください」
とか言い出してよじ登ってきた。それを俺が断るわけもなく、いいよいいよで抱き上げて、そのまま居座っている。
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DONE #mirmプラスmfstと貴族会に行く話。url貼るのがイマイチってことで泣く泣く画像に戻しました。
ポイピクにも上げてあるので、見やすい方でどうぞ。
12/25我が主は私の言うことなど聞きやしない「お手を、レディ」
「よろしくお願いします、ジェントル」
顔のイイ我が主ことメフィスト様に手を取られ、大貴族会の会場へと入る。今回は仮面舞踏会ではないので、さすがの新13冠。注目のされ方が違う。
そしてお嬢様方の視線が隣りにいる私にも刺さる刺さる。こんな田舎貴族が横にいて申し訳ねえので下がりたいけど、メフィスト様が私の腰をがっちり押さえているし、アムリリス様に挨拶もせねばならないので下がれない。
「とりあえず主催に挨拶に行こうか」
「承知しました」
「もうちょっとパートナーっぽく言って」
「えー? んー、参りましょう?」
「……まあ、いいか」
不服そうですね??? ともかくアムリリス様の元へと向かう。
「こんばんは、アムリリス様。お招きいただきありがとうございます」
1330「よろしくお願いします、ジェントル」
顔のイイ我が主ことメフィスト様に手を取られ、大貴族会の会場へと入る。今回は仮面舞踏会ではないので、さすがの新13冠。注目のされ方が違う。
そしてお嬢様方の視線が隣りにいる私にも刺さる刺さる。こんな田舎貴族が横にいて申し訳ねえので下がりたいけど、メフィスト様が私の腰をがっちり押さえているし、アムリリス様に挨拶もせねばならないので下がれない。
「とりあえず主催に挨拶に行こうか」
「承知しました」
「もうちょっとパートナーっぽく言って」
「えー? んー、参りましょう?」
「……まあ、いいか」
不服そうですね??? ともかくアムリリス様の元へと向かう。
「こんばんは、アムリリス様。お招きいただきありがとうございます」
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DONE #mirmプラスmfstと運転の話
魔界の免許と運転について教えてほしい。🌸は免許は持ってるけどペーパーかつ助手席の悪魔の寿命を縮めるタイプの運転の腕前です。
12/24万年ペーパードライバー「そういえば、君は運転できるんだっけ」
昼時、メフィスト様に聞かれた。私はすんっと真顔で少し考えてから、
「免許は持ってます」
と、事実のみを伝える。
「苦手?」
「……得意では、ないです。その……理論上可能、くらいの腕前だと思ってもらえれば」
そう言うとメフィスト様の顔がめちゃくちゃ優しくなった。ほんとすみません。
「そっか。じゃあ明日はタクシー呼ぼうね」
すみません!!! ちなみに明日は大貴族会である。アムリリス様が主催で私にも招待状をいただいたので久しぶりに貴族みたいな顔をせねばならないし、挨拶やなんかもメフィスト様と並んでする必要がある。
……というか、この方は私をなんと言って紹介する気なんだ? 正確な私の肩書は悪魔学校6年生であり、メフィスト様の秘書(研修中)である。それを馬鹿正直には言うまいと思うけど、じゃあ、なんなのかは謎のまま……。
961昼時、メフィスト様に聞かれた。私はすんっと真顔で少し考えてから、
「免許は持ってます」
と、事実のみを伝える。
「苦手?」
「……得意では、ないです。その……理論上可能、くらいの腕前だと思ってもらえれば」
そう言うとメフィスト様の顔がめちゃくちゃ優しくなった。ほんとすみません。
「そっか。じゃあ明日はタクシー呼ぼうね」
すみません!!! ちなみに明日は大貴族会である。アムリリス様が主催で私にも招待状をいただいたので久しぶりに貴族みたいな顔をせねばならないし、挨拶やなんかもメフィスト様と並んでする必要がある。
……というか、この方は私をなんと言って紹介する気なんだ? 正確な私の肩書は悪魔学校6年生であり、メフィスト様の秘書(研修中)である。それを馬鹿正直には言うまいと思うけど、じゃあ、なんなのかは謎のまま……。
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DONE #mirmプラスmfst秘書🌸(悪魔学校6年生)がmfstにチェスを教わる話
……便宜上チェスって呼ぶけど、mfの机の上にあったあのボドゲの名前を教えてほしい。
12/23盤外の指し手として育成され中「チェスできる?」
「できないです」
我が主の質問に私はにべもなく答えた。チェスは出来ないんすわ。しかしメフィスト様はニコーっと笑って、じゃあ教えてあげるね♡と逆に嬉しそうにしている。
「メフィスト様」
「うん?」
「先にこちらを」
私は手に持っていた書類の山を机に積んだ。メフィスト様の笑顔がすんっと引っ込む。そもそも何をしていたかと言えば大掃除である。本棚や書棚、机の中の紙類を全部出してきて、要る要らないをしている。
今メフィスト様の目の前に積んだ分は中身を確認して年内に返事を出す必要があるものだ。要らないものは先程からまとめて焼却炉へと往復している。
「適当に返してもらっていいよ」
「適当に返せるものはこちらに積んでおります。その山はメフィスト様に返していただく必要のあるもののみですよ」
1262「できないです」
我が主の質問に私はにべもなく答えた。チェスは出来ないんすわ。しかしメフィスト様はニコーっと笑って、じゃあ教えてあげるね♡と逆に嬉しそうにしている。
「メフィスト様」
「うん?」
「先にこちらを」
私は手に持っていた書類の山を机に積んだ。メフィスト様の笑顔がすんっと引っ込む。そもそも何をしていたかと言えば大掃除である。本棚や書棚、机の中の紙類を全部出してきて、要る要らないをしている。
今メフィスト様の目の前に積んだ分は中身を確認して年内に返事を出す必要があるものだ。要らないものは先程からまとめて焼却炉へと往復している。
「適当に返してもらっていいよ」
「適当に返せるものはこちらに積んでおります。その山はメフィスト様に返していただく必要のあるもののみですよ」
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DONE #mirmプラスmfstとごはんを食べる話。自分で作ったごはんって全部同じ味がするよね。
12/22味の決め手は メフィスト様は深々と息を吐きながら手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
「美味しかった」
「お口に合ってなによりです」
昼ごはんのお皿やカトラリーをワゴンに下げているとメフィスト様はぐったりとテーブルに上半身を投げ出している。ずいぶんお疲れのご様子だ。
昨晩も貴族会だったし、年末進行で忙しいし。一緒にゆっくり食事をするのも久しぶりだ。食事自体は出来るだけ一緒に摂るようにはしているけれど、互いに仕事をしつつ報告をしつつの片手間だったから。
「昨日のごはんは全然おいしくなかった」
「そですね」
昨日のごはんとは貴族会で提供されたメニューである。立食形式であることもあり、まあ、素材は悪くないんだろうけど、手はかかっていない、見た目重視な感じのアレだった。
833「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
「美味しかった」
「お口に合ってなによりです」
昼ごはんのお皿やカトラリーをワゴンに下げているとメフィスト様はぐったりとテーブルに上半身を投げ出している。ずいぶんお疲れのご様子だ。
昨晩も貴族会だったし、年末進行で忙しいし。一緒にゆっくり食事をするのも久しぶりだ。食事自体は出来るだけ一緒に摂るようにはしているけれど、互いに仕事をしつつ報告をしつつの片手間だったから。
「昨日のごはんは全然おいしくなかった」
「そですね」
昨日のごはんとは貴族会で提供されたメニューである。立食形式であることもあり、まあ、素材は悪くないんだろうけど、手はかかっていない、見た目重視な感じのアレだった。
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DONE #mirmプラスmfstと貴族会に行く話。mfstとfnrrには口喧嘩してほしい。
12/21なんでこのヒトたちすぐ喧嘩するん? コポっと小さく泡が立つ。隣りに立つ我が主が正面を向いたまま、斜め後ろに控える私には盗聴防止魔術を使いながら話しかける。
『この貴族は?』
『挨拶程度でかまいません。ご子息をメフィスト様に会わせたいらしく』
『あちらのお嬢さんは?』
『話を聞く価値があるかと。商家の女主人でいらっしゃいますが、少し前から大掛かりな商いの用意をされているそうで』
なにをしているかと言えば貴族会である。メフィスト様の側に控えて、挨拶をしてくる貴族たちの情報を伝えている。私たちはほとんど口を動かさず傍目には笑顔で挨拶を受ける新しく若い13冠の青年と、側仕えのSDにしか見えないはずだ。
……そう見えるように頑張っております。なにが怖いって、メフィスト様が私への問いかけと、挨拶への返事を同時にこなしていることだ。どうやって同時に発音してるのかちっともわからん。
1326『この貴族は?』
『挨拶程度でかまいません。ご子息をメフィスト様に会わせたいらしく』
『あちらのお嬢さんは?』
『話を聞く価値があるかと。商家の女主人でいらっしゃいますが、少し前から大掛かりな商いの用意をされているそうで』
なにをしているかと言えば貴族会である。メフィスト様の側に控えて、挨拶をしてくる貴族たちの情報を伝えている。私たちはほとんど口を動かさず傍目には笑顔で挨拶を受ける新しく若い13冠の青年と、側仕えのSDにしか見えないはずだ。
……そう見えるように頑張っております。なにが怖いって、メフィスト様が私への問いかけと、挨拶への返事を同時にこなしていることだ。どうやって同時に発音してるのかちっともわからん。
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DONE #mirmプラスmfstは出てこないけどmfst秘書🌸とprちゃん様が言い合ってるだけの話です。
どこかで出したかったので出せて良かった。
12/20ムカつくので自慢だけして帰る さて、直近でやらねばならぬのがベリアール様からの依頼である。13冠の統治する範囲の丁度中間で、かつ近くには貴族の邸宅街のある場所に魔獣が住み着いているので駆除されたし、というものだ。
その13冠の一人が我がメフィスト様、もう一人がバール様というわけで、私と何故かポロちゃん様がおいでなすった。
「あーら、あんたなの。相変わらず貧相な佇まいだこと。デルちゃんとは比べようもないわね!!」
「何故ポロちゃん様が?」
「あの男に暇なら行ってこいって追い出されたの。悪魔使いが荒いわ!!」
でもね、とポロちゃん様はニターっと笑って声を潜めた。
「アタシなら、あんたに誑かされないでしょ。相変わらずあの男はあんたに甘いわね!!!」
1169その13冠の一人が我がメフィスト様、もう一人がバール様というわけで、私と何故かポロちゃん様がおいでなすった。
「あーら、あんたなの。相変わらず貧相な佇まいだこと。デルちゃんとは比べようもないわね!!」
「何故ポロちゃん様が?」
「あの男に暇なら行ってこいって追い出されたの。悪魔使いが荒いわ!!」
でもね、とポロちゃん様はニターっと笑って声を潜めた。
「アタシなら、あんたに誑かされないでしょ。相変わらずあの男はあんたに甘いわね!!!」
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DONE #mirmプラス起きてこないmfstと主婦みたいになってる🌸の話。
寝起きのメフィ様見たくない? 見たいでしょ。
12/19年始に向けて年末進行「起きてください、メフィスト様。起きてください!」
私はベッドから断固出ない構えの主を叩き起こしている。昨晩の貴族会が面倒だったらしく、起きたくないそうだ。
「やだ……まだ寝る……」
「せめてベリアール様から依頼に返事を書いてください! いえこの際私が書くので進捗を! 教えてください!!」
「……」
ダメだ。起きない。私はベリアール様からの依頼の手紙を確認する。まだ少し余裕が……あると……言えなくもない……。
怒られるのはメフィスト様だしな!! と、開き直って、ベッドの横に手紙と返事を書くための書式やペンを並べて置いておく。
メフィスト様が書斎にいないならいないで、今のうちに掃除をしてしまいたいのだ。なにしろ年末なので。
1068私はベッドから断固出ない構えの主を叩き起こしている。昨晩の貴族会が面倒だったらしく、起きたくないそうだ。
「やだ……まだ寝る……」
「せめてベリアール様から依頼に返事を書いてください! いえこの際私が書くので進捗を! 教えてください!!」
「……」
ダメだ。起きない。私はベリアール様からの依頼の手紙を確認する。まだ少し余裕が……あると……言えなくもない……。
怒られるのはメフィスト様だしな!! と、開き直って、ベッドの横に手紙と返事を書くための書式やペンを並べて置いておく。
メフィスト様が書斎にいないならいないで、今のうちに掃除をしてしまいたいのだ。なにしろ年末なので。
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DONE #mirmプラスmfstと貴族会に行く🌸の話。メフィ様にワガママ言って欲しかった。
12/18俺の手は一人専用 はい、と言うわけで貴族会です。私はメフィスト様の斜め後ろについてメフィスト様が受け取った名刺を回収したり、話しかけてきた貴族について耳打ちしたりしている。
時折綺麗なお姉さんがメフィスト様をダンスに誘うけど、メフィスト様は毎回適当に断っていた。
「先程のお嬢様は踊っておいて損はないと思いますけど」
「あるから踊らない」
損があるのか……。まあ私としてはメフィスト様が他の女性と踊るのは全然、ぜーんぜん! 面白くないので、踊らないでもらって大丈夫です。
そうやって私とヒソヒソとしている間にも北部の有名な貴族の男性が話しかけてきた。美しいお嬢さんを連れていて、良ければ踊ってやってほしいとか言っている。
「手前味噌ではありますが、なかなか踊りの上手い娘ですので貴族会デビューに一つお願いできませんかな」
1537時折綺麗なお姉さんがメフィスト様をダンスに誘うけど、メフィスト様は毎回適当に断っていた。
「先程のお嬢様は踊っておいて損はないと思いますけど」
「あるから踊らない」
損があるのか……。まあ私としてはメフィスト様が他の女性と踊るのは全然、ぜーんぜん! 面白くないので、踊らないでもらって大丈夫です。
そうやって私とヒソヒソとしている間にも北部の有名な貴族の男性が話しかけてきた。美しいお嬢さんを連れていて、良ければ踊ってやってほしいとか言っている。
「手前味噌ではありますが、なかなか踊りの上手い娘ですので貴族会デビューに一つお願いできませんかな」
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DONE #mirmプラスデビラム様にmfstにスーツを選ぶ話。
楽しいよね、メンズフォーマル選ぶの。私はスリーピースとタイピンが好きです。
12/17頭から爪の先まで私の色で染める「ふんふふーん」
私はメフィスト邸の衣装部屋で鼻歌を歌いながら小躍りしていた。何故なら明日は貴族会! 貴族会そのものは別にぜーんぜん楽しくも楽しみでもないけど、メフィスト様に仕立てたばかりのスーツを着ていただけるのだ!!! やったあ!!
しかも私は付き添いで行くだけなので、目立たないスーツを着て(それでもメフィスト様が選んだちゃんと仕立てたものだし、さり気なくお揃いなのだけど)、大人しくしていれば良い。わー、楽ちん!
とは言え参加予定の貴族の方々は一通り顔と名前は確認してあるし、それぞれの派閥とか最近の動向なんかもそれなりに調べてある。メフィスト様が挨拶をされたときに、どんな思惑を持ってどんな話をしてくるのか私の方で気にしなくてはいけないし、メフィスト様にも共有してある。
1106私はメフィスト邸の衣装部屋で鼻歌を歌いながら小躍りしていた。何故なら明日は貴族会! 貴族会そのものは別にぜーんぜん楽しくも楽しみでもないけど、メフィスト様に仕立てたばかりのスーツを着ていただけるのだ!!! やったあ!!
しかも私は付き添いで行くだけなので、目立たないスーツを着て(それでもメフィスト様が選んだちゃんと仕立てたものだし、さり気なくお揃いなのだけど)、大人しくしていれば良い。わー、楽ちん!
とは言え参加予定の貴族の方々は一通り顔と名前は確認してあるし、それぞれの派閥とか最近の動向なんかもそれなりに調べてある。メフィスト様が挨拶をされたときに、どんな思惑を持ってどんな話をしてくるのか私の方で気にしなくてはいけないし、メフィスト様にも共有してある。
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DONE #mirmプラスmfstにイルミネーションを見に連れて行かれる🌸の話
年末年始のSDの皆さん、忙しそうだよね〜
12/16一番キラキラ「イルミネーションですか」
「うん。もうすぐ13月だからね。年末年始に向けて街中飾り付けてあるんだよ」
「へー」
私は目の下を真っ黒にして相槌を打った。逆に言えば相槌しか打たなかった。今めちゃくそに忙しいからである。
まず貴族会がある。今週半ばと週末にある。そのあと来週半ばに大貴族会がある。なんならその後にも2回ほど貴族会がある。それぞれの参加者を暗記して挨拶した方がいい悪魔を確認する。新人13冠のメフィスト様にはたぶんひっきりなしに挨拶がされるので、私はそれを把握しておかなくてはいけない。
次に年末なので各所からのトラブル対応に追われている。統治者として助けを求められたり、仲裁を頼まれたりしている。出向かないといけないものは少ないけれど、それでも人間界の言葉で言う大岡裁き的な対処が求められるので内容を端的にまとめてメフィスト様に方針を決めてもらい、それを私が手紙に書いて返信している。
1451「うん。もうすぐ13月だからね。年末年始に向けて街中飾り付けてあるんだよ」
「へー」
私は目の下を真っ黒にして相槌を打った。逆に言えば相槌しか打たなかった。今めちゃくそに忙しいからである。
まず貴族会がある。今週半ばと週末にある。そのあと来週半ばに大貴族会がある。なんならその後にも2回ほど貴族会がある。それぞれの参加者を暗記して挨拶した方がいい悪魔を確認する。新人13冠のメフィスト様にはたぶんひっきりなしに挨拶がされるので、私はそれを把握しておかなくてはいけない。
次に年末なので各所からのトラブル対応に追われている。統治者として助けを求められたり、仲裁を頼まれたりしている。出向かないといけないものは少ないけれど、それでも人間界の言葉で言う大岡裁き的な対処が求められるので内容を端的にまとめてメフィスト様に方針を決めてもらい、それを私が手紙に書いて返信している。
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DONE #mirmプラス新13冠3人が仲良いと楽しいな、という妄想です。bck、nrnaがmfstと秘書🌸についてダラダラ話しているだけ。
12/15勝手にやってくれて構わないから、巻き込んでくれるなと アッチ、バルバトス・バチコがバベルの665階にある集い用の部屋に行くと、いたのはナルニアだけだった。
「よう」
「うん」
挨拶をして……挨拶か? まあ挨拶だ。挨拶をして隣に座る。ナルニアはなんにも言わないので、アッチは勝手に近況とか雑談みたいなことをつらつら喋る。
「あの娘がいるところでメフィストと関わりすぎるのは避けるべきだな」
「は? なんだいきなり。」
いつもは黙ったまま相槌すら打たないナルニアがいきなり言い出した。
「メフィストが連れている娘、アレの前でメフィストとべたべたするなと」
「あのメフィストがバカみたいにかわいがってる秘書? つーかメフィストとべたべたしたことがねえよ」
「お前の感覚だとそうなるのだろうが。……これだからちんちくりんは」
1386「よう」
「うん」
挨拶をして……挨拶か? まあ挨拶だ。挨拶をして隣に座る。ナルニアはなんにも言わないので、アッチは勝手に近況とか雑談みたいなことをつらつら喋る。
「あの娘がいるところでメフィストと関わりすぎるのは避けるべきだな」
「は? なんだいきなり。」
いつもは黙ったまま相槌すら打たないナルニアがいきなり言い出した。
「メフィストが連れている娘、アレの前でメフィストとべたべたするなと」
「あのメフィストがバカみたいにかわいがってる秘書? つーかメフィストとべたべたしたことがねえよ」
「お前の感覚だとそうなるのだろうが。……これだからちんちくりんは」
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DONE #mirmプラス嫉妬するmfstをなだめる話。
なだめるっていうか、甘やかすっていうか。拗ねてほしいよね。
12/14泣き止むまで甘やかして 報告のために秘書を連れて13冠である俺、メフィストはバベルへ行った。ベルゼビュート様に報告を終えて秘書が待つと言っていた食堂へ行くと話し声がする。
覗くとそこには俺のかわいい秘書と英雄バールが喋っていた。
「だからー、そんなもので釣られないです!」
「どうだかな」
「いーっ」
「テメエの飼い主のお戻りだぞ」
声をかけそびれていると、バール氏が振り向いてニヤーっと笑う。俺を見上げて彼女はパッと笑顔になるもバール氏を睨んで、
「飼い主とか言うな!!」
と怒って立ち上がる。バール氏の方もハイハイと聞き流して立ち上がり、失礼するぜと食堂を出て行った。
「お見苦しいところをお見せしました。メフィスト様。御用はお済みでしょうか?」
1144覗くとそこには俺のかわいい秘書と英雄バールが喋っていた。
「だからー、そんなもので釣られないです!」
「どうだかな」
「いーっ」
「テメエの飼い主のお戻りだぞ」
声をかけそびれていると、バール氏が振り向いてニヤーっと笑う。俺を見上げて彼女はパッと笑顔になるもバール氏を睨んで、
「飼い主とか言うな!!」
と怒って立ち上がる。バール氏の方もハイハイと聞き流して立ち上がり、失礼するぜと食堂を出て行った。
「お見苦しいところをお見せしました。メフィスト様。御用はお済みでしょうか?」
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DONE #mirmプラス同期の13冠に嫉妬するmfst秘書🌸の話。
なんともないのは解ってるのにイラッとしちゃうの、あるよね。
12/13他愛もない嫉妬心を安心させて バベルにてメフィスト様が13冠の集いに参加されているので、秘書である私はバベル内の食堂で夜ごはんを食べていた。集いの日は食堂のごはんも豪華なので嬉しい。
時間になったら665階に上がってメフィスト様が出てくるのを待つ。他のSDの方と並んで待っていると扉が開いた。
「メフィスト! またアッチに面倒事押し付けやがって!!」
「俺も忙しいからさあ」
「アッチも忙しいわ!! ナルニア! テメーもだぞ!」
「貴様が鈍臭いのが悪い」
「鈍臭いだと!?」
そこでメフィスト様が私に気付いて、じゃあねーとか言ってバチコちゃん、ナルニア様と別れてこちらへとやってくる。
「お待たせ。帰ろうか。……って、どしたの」
「……なんでも、ないです。帰りましょう」
1088時間になったら665階に上がってメフィスト様が出てくるのを待つ。他のSDの方と並んで待っていると扉が開いた。
「メフィスト! またアッチに面倒事押し付けやがって!!」
「俺も忙しいからさあ」
「アッチも忙しいわ!! ナルニア! テメーもだぞ!」
「貴様が鈍臭いのが悪い」
「鈍臭いだと!?」
そこでメフィスト様が私に気付いて、じゃあねーとか言ってバチコちゃん、ナルニア様と別れてこちらへとやってくる。
「お待たせ。帰ろうか。……って、どしたの」
「……なんでも、ないです。帰りましょう」
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DONE #mirmプラスmfstの秘書🌸が狙われる話。おサリを蹴落とすためにペラ様狙われたりすると思うんだけど、あるよね?そういうの、あるよね!!
12/12なんでかは解らないけどだいたい筒抜け 今日はメフィスト様とは別行動で、一人で荷物の引き取りに行っていた。荷物を引き取って帰宅すべくパタパタ飛んでいると、複数の羽音が聞こえて、おやと思ったら囲まれた。
囲んできた悪魔たちは一様に人相が悪い。まーチンピラとかそういう感じ。オチョやキリヲくんほど気持ち悪くないけど、ろくでもねえ用事だろうなあ。
「おい、女。ついてこい。抵抗しなければかわいがってやる」
テンプレかよ、みたいなセリフを私の正面の悪魔が吐いた。
「……目的は? 私を連れて行く、目的」
「強がっていられんのも今のうちよ。てめーメフィストの部下だろ? あの新参13冠を引き下ろす駒になってもらう」
おお、思ったより一通り教えてくれた。けど、止めといた方がいいんじゃないかな……。たぶん、この人らが思うよりメフィスト様はブチ切れるし。
1141囲んできた悪魔たちは一様に人相が悪い。まーチンピラとかそういう感じ。オチョやキリヲくんほど気持ち悪くないけど、ろくでもねえ用事だろうなあ。
「おい、女。ついてこい。抵抗しなければかわいがってやる」
テンプレかよ、みたいなセリフを私の正面の悪魔が吐いた。
「……目的は? 私を連れて行く、目的」
「強がっていられんのも今のうちよ。てめーメフィストの部下だろ? あの新参13冠を引き下ろす駒になってもらう」
おお、思ったより一通り教えてくれた。けど、止めといた方がいいんじゃないかな……。たぶん、この人らが思うよりメフィスト様はブチ切れるし。
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DONE #mirmプラスお誘いの確認に行くmfst秘書の🌸の話。
mfstはあまり出てこない。出てこないけど🌸がバカ言ってる。
12/11私とのカップリングはあなただけだ「アムリリス様。今よろしいでしょうか」
魔界塔にてメフィスト様が報告に上がっている間、私はアムリリス様に声をかけていた。
「あらん、メフィスト様の秘書ちゃん。どうかなさった?」
「メフィスト様から大貴族会の招待状を頂戴したのですが、アムリリス様からだと」
「ええ、そうよん」
アムリリス様はそれはそれは美しい笑顔で頷いた。
「あなた方の元にも貴族会、大貴族会の招待状が届いているでしょう? けど、あなた宛の招待状が届いているものはお断りしているのではなくて?」
「はい」
「けどねん、隠されると暴きたくなるものでしょう? であれば、同じ魑魅魍魎でも顔を知る魑魅魍魎の方がよろしいのではなくて?」
「……お気遣い、痛み入ります」
988魔界塔にてメフィスト様が報告に上がっている間、私はアムリリス様に声をかけていた。
「あらん、メフィスト様の秘書ちゃん。どうかなさった?」
「メフィスト様から大貴族会の招待状を頂戴したのですが、アムリリス様からだと」
「ええ、そうよん」
アムリリス様はそれはそれは美しい笑顔で頷いた。
「あなた方の元にも貴族会、大貴族会の招待状が届いているでしょう? けど、あなた宛の招待状が届いているものはお断りしているのではなくて?」
「はい」
「けどねん、隠されると暴きたくなるものでしょう? であれば、同じ魑魅魍魎でも顔を知る魑魅魍魎の方がよろしいのではなくて?」
「……お気遣い、痛み入ります」
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DONE #mirmプラスmfstと大貴族会用のドレスを選ぶ話。
流れるように同じデザインで用意してほしいよね。
12/10揃いのドレスで腕を組んで「じゃあ、こっからここまで着てみてね♡」
「あの、ドレスは不要なので」
「着てみてね♡」
「ぐう」
俺のかわいい秘書に貴族会用のドレスとスーツを買いに来た。午前中に俺のスーツを選んだので、次はこの娘の分である。
……午前中は大変だった。仕立屋に入るなり彼女はめちゃくちゃにテンションを上げて、危うく店内の服を全て着させられるところだった。なんとか回避したものの彼女はなかなか粘り強くて、店員と生地やスーツの形や生地について話し込んでしまい、注文書の長さにちょっと引いた。
そして昼を挟んで俺のターンである。目星をつけておいた女性向けの仕立屋に行き、こちらは事前に何着か用意させておいたのでそれを着てもらう。
彼女は俺に甘いので笑顔で頼めばだいたいのことはやってくれるのだ。
1201「あの、ドレスは不要なので」
「着てみてね♡」
「ぐう」
俺のかわいい秘書に貴族会用のドレスとスーツを買いに来た。午前中に俺のスーツを選んだので、次はこの娘の分である。
……午前中は大変だった。仕立屋に入るなり彼女はめちゃくちゃにテンションを上げて、危うく店内の服を全て着させられるところだった。なんとか回避したものの彼女はなかなか粘り強くて、店員と生地やスーツの形や生地について話し込んでしまい、注文書の長さにちょっと引いた。
そして昼を挟んで俺のターンである。目星をつけておいた女性向けの仕立屋に行き、こちらは事前に何着か用意させておいたのでそれを着てもらう。
彼女は俺に甘いので笑顔で頼めばだいたいのことはやってくれるのだ。
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DONE #mirmプラス貴族会に着ていく服を買いに行くmfstと秘書🌸の話
男の人のフォーマル選ぶの楽しいよね。
12/9あなたに似合わない服などない「メフィスト様」
「だめ」
「ちょ、ちょっとだけ」
「絶対にちょっとじゃ済まないから、だめ」
「〜〜〜」
「そんな顔しても、だめ」
何を拒否されていのかと言えば、貴族会に着ていくスーツの試着である。
仕立ての良い店に来て、何着か試していただこうと思ったものの、どれを着たってメフィスト様ならカッコイイので私が選べなくなった。ので、端から端まで試着してもらおうとして拒否されている次第である。
「そんな時間はないし、年末年始の貴族会、大貴族会で着る分だけだから精々五着もあれば十分。君に着せる分も選ばないといけないし、そんなに着る必要ないよ」
「ぶー」
不貞腐れてみせたら笑いながら鼻を摘まれた。完全に子供扱い! そしてメフィスト様は非情にも店員さんに、
1257「だめ」
「ちょ、ちょっとだけ」
「絶対にちょっとじゃ済まないから、だめ」
「〜〜〜」
「そんな顔しても、だめ」
何を拒否されていのかと言えば、貴族会に着ていくスーツの試着である。
仕立ての良い店に来て、何着か試していただこうと思ったものの、どれを着たってメフィスト様ならカッコイイので私が選べなくなった。ので、端から端まで試着してもらおうとして拒否されている次第である。
「そんな時間はないし、年末年始の貴族会、大貴族会で着る分だけだから精々五着もあれば十分。君に着せる分も選ばないといけないし、そんなに着る必要ないよ」
「ぶー」
不貞腐れてみせたら笑いながら鼻を摘まれた。完全に子供扱い! そしてメフィスト様は非情にも店員さんに、
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DONE #mirmプラス年末年始のお誘いを選ぶmfstと🌸の話。
年末年始はきっとデビラムもデビキュラムもたくさんあるんだろうな……という妄想です。
偉い人ほど付き人も狙われるやろ…と思うんですけど、おサリの寝首をかくために人質(悪魔質)として狙われるペラ様見たいよね。私は見たいよ。
12/8威光の影で暗躍する係でいさせてほしい というわけで年末である。貴族会へのお誘いが山のように来ているので、私の判断で行く行かないをざっくりわける。判断基準は規模と地域、地域から予想される参加者である。
さらに大貴族会の開催もあって、そちらは必須なのでそちらとの日程も鑑みてキツくならないものを……できるだけ……面倒くせえ……。
「どれに出るか決まった?」
「概ね。こちら確認をお願いします」
「君はどういう立場で出るの?」
「基本的にはメフィスト様の付き人という扱いになります。それであれば招待状がなくともお側におれますので」
「……」
メフィスト様がめちゃくちゃ不満そうな顔をした。いや、笑顔なんだけど。けど目が全然笑っとらんな。こわっ。
「あの……?」
1201さらに大貴族会の開催もあって、そちらは必須なのでそちらとの日程も鑑みてキツくならないものを……できるだけ……面倒くせえ……。
「どれに出るか決まった?」
「概ね。こちら確認をお願いします」
「君はどういう立場で出るの?」
「基本的にはメフィスト様の付き人という扱いになります。それであれば招待状がなくともお側におれますので」
「……」
メフィスト様がめちゃくちゃ不満そうな顔をした。いや、笑顔なんだけど。けど目が全然笑っとらんな。こわっ。
「あの……?」
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DONE #mirmプラスmfstに甘やかされる話。や、12月ハチャメチャ忙しくてケーキ食べてる暇とかないよね……。
12/7甘やかして、先のことを忘れさせて 悪魔学校の帰り道、メフィスト様とマジカルストリートを歩いているとケーキやスイーツのギフトセットがそこかしこで売られていた。もうすぐ年末だからなー。
年末になるとなにがあるか。良い話と悪い話があって、良い話は休めることである。13月中は丸っと休める。毎朝メフィスト様と起きるや起きざるやでハチャメチャ揉めているけれど、13月中くらいは一緒に寝ていても良いかもしれない。
悪い話は13月前後がバカみたいに忙しいことだ。12月中は貴族会への誘いやトラブル対応が増えるし、1月に入るとそれはそれで貴族会への誘いが増えて13冠の集いもあるので準備にバタつく。
考えるだけで目眩がしそうだけど、気付くとメフィスト様がこちらを覗き込んでいた。
783年末になるとなにがあるか。良い話と悪い話があって、良い話は休めることである。13月中は丸っと休める。毎朝メフィスト様と起きるや起きざるやでハチャメチャ揉めているけれど、13月中くらいは一緒に寝ていても良いかもしれない。
悪い話は13月前後がバカみたいに忙しいことだ。12月中は貴族会への誘いやトラブル対応が増えるし、1月に入るとそれはそれで貴族会への誘いが増えて13冠の集いもあるので準備にバタつく。
考えるだけで目眩がしそうだけど、気付くとメフィスト様がこちらを覗き込んでいた。
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DONE #mirmプラスmfstと早起きする🌸の話
まちが来るまでペラ様とおサリはそれぞれ一人で食べてたのだろうか……という疑問がずっとあるんだよね。
12/6朝の陽射しと仄暗い下心 俺の秘書の朝は早い。目が覚めるとだいたいいないか、起こされるかどちらかだ。本人は
「主人より遅起きする秘書ないしSDはいません」
と言うけどSDじゃないし、起きたときに腕の中にいるとすんごい幸せだから寝ててほしい。俺が頼んだことのおおよそは聞いてくれるけど、たまにダメなこともあって早起きについてもダメなことの1つだった。(あとは風呂。よほどの理由がないと一緒に入ってくれない)
「おはようございます。メフィスト様」
「……おはよ」
今日も起こされた。もちろん給仕服やスーツでぴしっとしてるのも好きなんだけど、パジャマでふにゃっとしてるところも好きなので、今日も見損ねたな……という、ちょっと拗ねた気持ちから朝が始まる。
1094「主人より遅起きする秘書ないしSDはいません」
と言うけどSDじゃないし、起きたときに腕の中にいるとすんごい幸せだから寝ててほしい。俺が頼んだことのおおよそは聞いてくれるけど、たまにダメなこともあって早起きについてもダメなことの1つだった。(あとは風呂。よほどの理由がないと一緒に入ってくれない)
「おはようございます。メフィスト様」
「……おはよ」
今日も起こされた。もちろん給仕服やスーツでぴしっとしてるのも好きなんだけど、パジャマでふにゃっとしてるところも好きなので、今日も見損ねたな……という、ちょっと拗ねた気持ちから朝が始まる。
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DONE #mirmプラスazmとmfstを待つ話。昨日の話の🌸サイドの話です。
12/5手綱の主が帰るのを待つ メフィスト様と共にバベルへやってきたらナルニア様と鉢合わせた。メフィスト様はナルニア様と報告に向かわれるということで、私は食堂で待機しようと頭を下げて歩き始めると隣に誰か来た。
見上げたら魔関署のイケメンで、……名前、知らない……見たことはあるし、たぶんエライ悪魔……。
たぶんエライ悪魔は私の顔を見て溜息を吐いてから、
「魔関署の牙隊、アミィ・アザミ。ナルニア様の御用が終わるまで共に待機させてもらう」
とぶっきらぼうに言った。
「メフィスト様の秘書です。私は食堂に参りますがアミィ様もそちらでよろしいですか?」
「かまわん」
ぶっきらぼうなイケメンことアミィ様はハチャメチャに無愛想な顔をしつつも私と歩調を合わせてついてくるので、たぶんただの不器用さんなのだろう。
970見上げたら魔関署のイケメンで、……名前、知らない……見たことはあるし、たぶんエライ悪魔……。
たぶんエライ悪魔は私の顔を見て溜息を吐いてから、
「魔関署の牙隊、アミィ・アザミ。ナルニア様の御用が終わるまで共に待機させてもらう」
とぶっきらぼうに言った。
「メフィスト様の秘書です。私は食堂に参りますがアミィ様もそちらでよろしいですか?」
「かまわん」
ぶっきらぼうなイケメンことアミィ様はハチャメチャに無愛想な顔をしつつも私と歩調を合わせてついてくるので、たぶんただの不器用さんなのだろう。
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DONE #mirmプラスmfstが嫉妬、というかちょっとヤンデレな話。
12/4たまに鳥籠に入れておけば良かったと後悔する 秘書と共にバベルへやってきて、彼女と別れて報告に行こうとしたらナルニアくんが来た。行き先が一緒だったので並んで歩き出して、ふと振り返ったら俺の秘書がナルニアくんが連れてきた魔関署の悪魔と並んで話しながら歩いている。
それだけでもう、めちゃくちゃ嫌なのでナルニアくんに先行っててと言って彼女を追いかける。
「メフィスト様、いかがなさいましたか?」
振り向いてふわりと笑うから、安心した気持ちと隣に突っ立っている魔関署の悪魔に見せたくない気持ちとでなにも言えず、ちょっと悩んでからやっと出てきた言葉は、
「急いで終わらせてくるね」
だった。我ながら情けないこと言ったと思う。けれど彼女は、
「お待ちしております」
988それだけでもう、めちゃくちゃ嫌なのでナルニアくんに先行っててと言って彼女を追いかける。
「メフィスト様、いかがなさいましたか?」
振り向いてふわりと笑うから、安心した気持ちと隣に突っ立っている魔関署の悪魔に見せたくない気持ちとでなにも言えず、ちょっと悩んでからやっと出てきた言葉は、
「急いで終わらせてくるね」
だった。我ながら情けないこと言ったと思う。けれど彼女は、
「お待ちしております」
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DONEイケメンを甘やかすのは私の癖です。そのうちアザミ大佐をぐっだぐだに甘やかすやつ書きたいね
12/3お世話というより甘やかしであり、甘やかすのはもはや趣味 寒くて朝起きるのが一苦労になってきた。目が覚めたら部屋を魔術で温める。それからメフィスト様の腕をどかして体を起こす。体を起こすともう一回腕が絡まってくるのでどかして、すると体ごと乗っかってくるのでどかして……と、メフィスト様が諦めるまで格闘し、なんとかベッドから這い出る。
起きたら身支度を整えて新聞やら手紙を仕分けて朝ごはんを用意、終わったらメフィスト様を起こして支度を手伝う。
と言っても一人でベッドを出たことに対する恨み言をしばらく聞けば自分で起きるので、起こすとか手伝いというより甘やかしに行くようなものだと思っている。
「お時間です、メフィスト様。おはようございます」
「おはよ」
メフィスト様は目も開けずに腕を広げるので、はいはいとそこに収まる。
1063起きたら身支度を整えて新聞やら手紙を仕分けて朝ごはんを用意、終わったらメフィスト様を起こして支度を手伝う。
と言っても一人でベッドを出たことに対する恨み言をしばらく聞けば自分で起きるので、起こすとか手伝いというより甘やかしに行くようなものだと思っている。
「お時間です、メフィスト様。おはようございます」
「おはよ」
メフィスト様は目も開けずに腕を広げるので、はいはいとそこに収まる。
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DONE12/2君のことならお見通し 冬の夜。お偉い貴族悪魔と会食を終えたメフィスト様と私は並んで歩いていた。飛ばないのは私が微力のお酒で酔っ払っているからである。
元々弱いけど、最低限食前酒を舐めるくらいなら平気。けど今日は食後のデザートにもお酒が含まれていたのでちょっとぽやっとしている。飛べると言ったけどメフィスト様がダメだと言うので、こうして手を引かれて歩いている。
「もう酔いも冷めましたし、飛べますよ」
「ダメ。もうちょっと歩こう」
もちろん並んで歩くのはやぶさかでない。夜風は涼しく繋がる手は温かい。空は星でいっぱいで素敵な夜だ。
「星がいっぱいですね」
「こればっかりは昔と変わらないな」
「占星も古い学問ですものね」
「昔の王の付き悪魔で占星にすごくこだわる悪魔がいてね」
838元々弱いけど、最低限食前酒を舐めるくらいなら平気。けど今日は食後のデザートにもお酒が含まれていたのでちょっとぽやっとしている。飛べると言ったけどメフィスト様がダメだと言うので、こうして手を引かれて歩いている。
「もう酔いも冷めましたし、飛べますよ」
「ダメ。もうちょっと歩こう」
もちろん並んで歩くのはやぶさかでない。夜風は涼しく繋がる手は温かい。空は星でいっぱいで素敵な夜だ。
「星がいっぱいですね」
「こればっかりは昔と変わらないな」
「占星も古い学問ですものね」
「昔の王の付き悪魔で占星にすごくこだわる悪魔がいてね」
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DONE12/1あなたの目の下の隈が消えるまで 12月に入り、我々……メフィスト様と私は訳がわからないレベルで忙しかった。具体的に言うとベッドに入って互いに抱きしめあうと同時に寝落ちしてコトに及べないくらい忙しかった。
そのせい……だけではないだろうけど、メフィスト様の機嫌がいたく悪い。人相が悪くなったし(それでもカッコいい。写真撮ったらキレられそうで撮れないけど)、治めている土地でのトラブル解決が雑になっている。喧嘩? 両方吊るせばいいんじゃない? みたいな。概ね同意なのだけど、一応経緯の確認くらいしましょうね……。
しかしここは秘書兼SD(非公認)として、どうにかメフィスト様を休ませる必要があると見た。毎日甘いモノを欠かさないようにはしているけど、なんかこう、根本原因を除く、のは無理なんだけど、もうちょっと効果的な対処をですね……。
981そのせい……だけではないだろうけど、メフィスト様の機嫌がいたく悪い。人相が悪くなったし(それでもカッコいい。写真撮ったらキレられそうで撮れないけど)、治めている土地でのトラブル解決が雑になっている。喧嘩? 両方吊るせばいいんじゃない? みたいな。概ね同意なのだけど、一応経緯の確認くらいしましょうね……。
しかしここは秘書兼SD(非公認)として、どうにかメフィスト様を休ませる必要があると見た。毎日甘いモノを欠かさないようにはしているけど、なんかこう、根本原因を除く、のは無理なんだけど、もうちょっと効果的な対処をですね……。
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PAST11/30なにからなにまで私のモノ「なー、メフィストって普段どんな感じなんだ?」
バベルの食堂にてメフィスト様と共に次の仕事の予定を確認していると、隣にバチコちゃんがやってきた。
「それ、俺がいる前で聞く?」
「お前ら離れないだろーが」
思いっきり嫌そうな顔をしつつ、バチコちゃんはオヤツを食べている。私にもくれたのでありがたくいただき、私の持っていたオヤツをバチコちゃんに差し出す。流れるようなオヤツ交換にメフィスト様が目を丸くする。
「普通ですよ。淡々と仕事をなさってます。バチコちゃんはどうですか?」
「書類はあんま得意じゃねえけど、本家なら手伝いもいるしぼちぼちだな。つーか、もっとべったりしてんのかと」
「家だとそうでもないです。私は家の事で走り回っていますし、メフィスト様は仕事に忙殺されていて書斎にこもりきりですし。13冠、わかってはいましたけど忙しいですよね」
853バベルの食堂にてメフィスト様と共に次の仕事の予定を確認していると、隣にバチコちゃんがやってきた。
「それ、俺がいる前で聞く?」
「お前ら離れないだろーが」
思いっきり嫌そうな顔をしつつ、バチコちゃんはオヤツを食べている。私にもくれたのでありがたくいただき、私の持っていたオヤツをバチコちゃんに差し出す。流れるようなオヤツ交換にメフィスト様が目を丸くする。
「普通ですよ。淡々と仕事をなさってます。バチコちゃんはどうですか?」
「書類はあんま得意じゃねえけど、本家なら手伝いもいるしぼちぼちだな。つーか、もっとべったりしてんのかと」
「家だとそうでもないです。私は家の事で走り回っていますし、メフィスト様は仕事に忙殺されていて書斎にこもりきりですし。13冠、わかってはいましたけど忙しいですよね」
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PAST11/29誘惑は済んでいるのでお蔵入り ある日、出先から帰るときにメフィスト様がそういえば、と口を開いた。
「悪魔学校って男子禁制の誘惑の授業あるよね」
「ありますね」
なんで知ってんだ、そんなもの。後で聞いたらまたもやイルマくんに聞いたらしい。ろくなこと聞いてこないな、このヒト。
「成績良かった?」
「いえ、辛うじて単位をもらえました。ほんと〜にギリギリでした」
そう言うとメフィスト様はビックリしたような顔をした。驚かれる理由はわからないけど、自分でもドン引きの成績だったのであまり思い出したくない。
「え、なんで」
「……その、殴って解決できる科目は得意なんですけど」
「魔歴も得意でしょ」
「あれは、まあ、みっちり見てもらってましたし、覚えれば良いので。でも誘惑って相手のことを好きにならないとダメなんですよ」
1117「悪魔学校って男子禁制の誘惑の授業あるよね」
「ありますね」
なんで知ってんだ、そんなもの。後で聞いたらまたもやイルマくんに聞いたらしい。ろくなこと聞いてこないな、このヒト。
「成績良かった?」
「いえ、辛うじて単位をもらえました。ほんと〜にギリギリでした」
そう言うとメフィスト様はビックリしたような顔をした。驚かれる理由はわからないけど、自分でもドン引きの成績だったのであまり思い出したくない。
「え、なんで」
「……その、殴って解決できる科目は得意なんですけど」
「魔歴も得意でしょ」
「あれは、まあ、みっちり見てもらってましたし、覚えれば良いので。でも誘惑って相手のことを好きにならないとダメなんですよ」
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PAST11/28酒なんて!二度と飲まない!(フラグ)「あれえ」
目が覚めたら帰宅していた。というかベッドに寝かされていた。おかしいな。バベルで女子会をしていたと思うのだけど……たしかアムリリス様にチョコレートを頂いて……?
ダメだ。そこからベッドまでの記憶がない。部屋は薄暗くて、私の服はたぶんそのまま。
「起きた?」
「メフィスト様」
部屋に明かりが灯されて目をパチパチしながら起き上がるとメフィスト様がベッドに腰を下ろす。
「あの」
「気分は悪くない? 寝てていいよ」
「えと、だいじょぶ、です?」
「寝ぼけているね。アムリリス様にもらった菓子にお酒が入っていて、倒れたから連れて帰ってきたんだよ」
「すみません……」
迂闊だった。そして不覚!! お酒は弱いから気をつけていたのに……!!
1178目が覚めたら帰宅していた。というかベッドに寝かされていた。おかしいな。バベルで女子会をしていたと思うのだけど……たしかアムリリス様にチョコレートを頂いて……?
ダメだ。そこからベッドまでの記憶がない。部屋は薄暗くて、私の服はたぶんそのまま。
「起きた?」
「メフィスト様」
部屋に明かりが灯されて目をパチパチしながら起き上がるとメフィスト様がベッドに腰を下ろす。
「あの」
「気分は悪くない? 寝てていいよ」
「えと、だいじょぶ、です?」
「寝ぼけているね。アムリリス様にもらった菓子にお酒が入っていて、倒れたから連れて帰ってきたんだよ」
「すみません……」
迂闊だった。そして不覚!! お酒は弱いから気をつけていたのに……!!
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PAST11/27最強かわいい俺の秘書(酔っ払い)「ごめんなさいねえ、メフィスト様。こんなに弱いとは思わなくて」
「いえ、見ていてくださってありがとうございます。アムリリス様」
俺はアムリリス様から秘書を受け取った。横ではバチコちゃんがそわそわしていて、オペラさんが荷物を持ってくれている。
「お先に失礼します」
頭を下げて、かわいい秘書を前に抱えてバベルを飛び立つ。
「まったく、他に男連中がいなくて良かったよ」
何事かと言えば、俺が報告に行っている間にかわいい秘書が先ほどの女性陣とお茶会をしていたらしいのだけど、アムリリス様オススメのウィスキーボンボンで酔っ払ってひっくり返ったらしい。自分が飲まないものだから(夜に支障をきたすから)、この娘が飲めるかどうか、気にしたことがなかった。
1227「いえ、見ていてくださってありがとうございます。アムリリス様」
俺はアムリリス様から秘書を受け取った。横ではバチコちゃんがそわそわしていて、オペラさんが荷物を持ってくれている。
「お先に失礼します」
頭を下げて、かわいい秘書を前に抱えてバベルを飛び立つ。
「まったく、他に男連中がいなくて良かったよ」
何事かと言えば、俺が報告に行っている間にかわいい秘書が先ほどの女性陣とお茶会をしていたらしいのだけど、アムリリス様オススメのウィスキーボンボンで酔っ払ってひっくり返ったらしい。自分が飲まないものだから(夜に支障をきたすから)、この娘が飲めるかどうか、気にしたことがなかった。
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PAST11/26初々しくはないけど、慣れるにはまだかかる「やっぱりデート止める?めちゃくちゃかわいいから、外に出したくないんだけど」
「せっかくメフィスト様とお出かけするために服を選んだのに!?」
デートとやらの日である。昼ごはんの後に気合を入れて支度をしたら、まさかのキャンセルでしょんぼりしたらメフィスト様がすんごい顔をした。イケメンが台無し……。
「そういうかわいいことを言われるとますます出られない……でもデートはしたい……」
「そんな悩まなくても。メフィスト様も用意なさってるわけですし行きましょう」
放っておくと無限に悩みそうなので腕を掴んで外に出る。羽を広げてメフィスト様を引っぱると観念したのかメフィスト様も羽を出した。
「離れないでね」
「もちろんです!」
1314「せっかくメフィスト様とお出かけするために服を選んだのに!?」
デートとやらの日である。昼ごはんの後に気合を入れて支度をしたら、まさかのキャンセルでしょんぼりしたらメフィスト様がすんごい顔をした。イケメンが台無し……。
「そういうかわいいことを言われるとますます出られない……でもデートはしたい……」
「そんな悩まなくても。メフィスト様も用意なさってるわけですし行きましょう」
放っておくと無限に悩みそうなので腕を掴んで外に出る。羽を広げてメフィスト様を引っぱると観念したのかメフィスト様も羽を出した。
「離れないでね」
「もちろんです!」
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PAST11/25貴方とのお出かけなら呼び方はなんでもいいんだ「デートをしよう。ちなみにデートというのは男女でお出かけをすることだそうです。イルマくんに教えてもらいました」
ある日の昼。メフィスト様に昼食をお出ししていると呼び止められた。デート。学校の生徒会の子たちからは特別な見回りだと聞いているけど、意味が複数あるのだろうか。
「承知しました。直近で空いているのは来週の頭ですが……」
「もうちょっとかわいく言って」
なに言ってんのかな、この主は。たぶん私はおもくそ面倒臭そうな顔をしている。メフィスト様が嬉しそうに私のほっぺたを捏ねているから間違いない。
「13冠になって、めちゃくちゃ忙しいから、たまにはゆっくり出かけたい! できれば君といちゃいちゃのんびりお出かけしたい! のだけど」
1203ある日の昼。メフィスト様に昼食をお出ししていると呼び止められた。デート。学校の生徒会の子たちからは特別な見回りだと聞いているけど、意味が複数あるのだろうか。
「承知しました。直近で空いているのは来週の頭ですが……」
「もうちょっとかわいく言って」
なに言ってんのかな、この主は。たぶん私はおもくそ面倒臭そうな顔をしている。メフィスト様が嬉しそうに私のほっぺたを捏ねているから間違いない。
「13冠になって、めちゃくちゃ忙しいから、たまにはゆっくり出かけたい! できれば君といちゃいちゃのんびりお出かけしたい! のだけど」
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PAST※11/24マーキングしときたいのはお互い様でしょ「こう、ぱっと見で俺のってわかるようにしたいんだけど」
「はあ」
バベルに呼ばれて並んでパタパタと飛んでいる途中。横にいるイケメンことメフィスト様が意味不明なことを言い出した。
「見るからに俺のもので、誰も手を出す気にならないようにしたいんだよね」
「それは、なにについてでしょうか」
「君」
そんな気はしてたけども。私の訝しげな顔に気付いてかメフィスト様が説明を足した。
「僕のってわかるようにしとかないと不安でしょ」
「意味がちょっと、わかりかねます?」
特に情報が増えなかったな……。というか不安? こちらのセリフだが?
「君はすぐに誑かすから」
「私はメフィスト様以外の方に興味はないのですが……」
「そうかもしれないけど、それを万人が知ってるわけじゃないし」
1148「はあ」
バベルに呼ばれて並んでパタパタと飛んでいる途中。横にいるイケメンことメフィスト様が意味不明なことを言い出した。
「見るからに俺のもので、誰も手を出す気にならないようにしたいんだよね」
「それは、なにについてでしょうか」
「君」
そんな気はしてたけども。私の訝しげな顔に気付いてかメフィスト様が説明を足した。
「僕のってわかるようにしとかないと不安でしょ」
「意味がちょっと、わかりかねます?」
特に情報が増えなかったな……。というか不安? こちらのセリフだが?
「君はすぐに誑かすから」
「私はメフィスト様以外の方に興味はないのですが……」
「そうかもしれないけど、それを万人が知ってるわけじゃないし」
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PAST※11/23拷問術はバールくん仕込み「君はどう思う?」
私の斜め前で腰を下ろすメフィスト様がお尋ねになる。そのメフィスト様の前には窃盗団?盗賊団?そういう連中がずらっと跪いている。
そもそも私達がなにをしているかと言えば、メフィスト様の統治下の村落から村が襲われているので助けて欲しいと依頼が入った。正直悪魔は実力社会なので勝てないなら従属しろ、もしくは自力で抗えって感じなのだけど、13冠成りたてだし、顔見せしとこうぜってことでやってきたのだ。
んで、やってきたら40人くらい?の悪魔が村を我が物顔で占領していたので回収してお話していたのでした!回想終わり!
メフィスト様が私に聞いたどう思う?とはどう処理しよっかね?ということである。なので私は賊に対してできるだけ柔らかく微笑んで答えた。
1027私の斜め前で腰を下ろすメフィスト様がお尋ねになる。そのメフィスト様の前には窃盗団?盗賊団?そういう連中がずらっと跪いている。
そもそも私達がなにをしているかと言えば、メフィスト様の統治下の村落から村が襲われているので助けて欲しいと依頼が入った。正直悪魔は実力社会なので勝てないなら従属しろ、もしくは自力で抗えって感じなのだけど、13冠成りたてだし、顔見せしとこうぜってことでやってきたのだ。
んで、やってきたら40人くらい?の悪魔が村を我が物顔で占領していたので回収してお話していたのでした!回想終わり!
メフィスト様が私に聞いたどう思う?とはどう処理しよっかね?ということである。なので私は賊に対してできるだけ柔らかく微笑んで答えた。
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PAST※11/22かわいいこの娘の進路は俺の腕の中 俺のかわいいかわいい秘書は悪魔学校の6年生なので月に一回くらい学校に行って、進路相談や師団への顔出しなんかをしている(らしい)。
ある晩、作ってもらったごはんを2人で食べながら(頼んで一緒に食べてもらっている)、学校で何をしているのか聞いてみた。
「師匠と手合わせしてます」
「師匠?」
「はい。担任のイフリート先生なんですけど、SD講座で護身とか護衛とか教わってたんですよ。2年生のときから見てもらってます。前は歯が立たなかったんですけど、最近ちょっと保つようになりました」
「どれくらい?」
「調子が良ければ1時間、悪いと30分ってとこですね」
それがすごいのかどうかはわからないけど、悪魔学校の戦闘担当の教師と小一時間やりあえるならなかなかなんだろう。俺の秘書が。
1188ある晩、作ってもらったごはんを2人で食べながら(頼んで一緒に食べてもらっている)、学校で何をしているのか聞いてみた。
「師匠と手合わせしてます」
「師匠?」
「はい。担任のイフリート先生なんですけど、SD講座で護身とか護衛とか教わってたんですよ。2年生のときから見てもらってます。前は歯が立たなかったんですけど、最近ちょっと保つようになりました」
「どれくらい?」
「調子が良ければ1時間、悪いと30分ってとこですね」
それがすごいのかどうかはわからないけど、悪魔学校の戦闘担当の教師と小一時間やりあえるならなかなかなんだろう。俺の秘書が。
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PAST※11/21進路の話、伝わらないだろうけどほぼのろけ「今は13冠のメフィスト様の秘書だっけ。SDにはならないの?」
「断られたんですよ」
悪魔学校にて担任のイフリート先生と進路相談中の私である。普段は見習い秘書としてメフィスト様の元で仕事をしつつ、ハウスキーピングも行っている。ほぼSDみたいなものだけど、正式にSDとして働くことは断られた。
「ふうん。君は優秀だしSDとしても問題なく務められると思うけどね」
「私もそう思うんです。でも雇い主が雇わないって言うのなら無理は言えないです」
もったいないなとイフリート先生が紫煙を吐き出すので、私は曖昧に頷いた。メフィスト様が私をSDにしないのは「手を出しづらくなるから」だそうだ。
「SDに手を出したら俺のことが好きキスしてくれるのか、仕事だからキスを受け入れているのかわからなくなるから嫌だよ」
935「断られたんですよ」
悪魔学校にて担任のイフリート先生と進路相談中の私である。普段は見習い秘書としてメフィスト様の元で仕事をしつつ、ハウスキーピングも行っている。ほぼSDみたいなものだけど、正式にSDとして働くことは断られた。
「ふうん。君は優秀だしSDとしても問題なく務められると思うけどね」
「私もそう思うんです。でも雇い主が雇わないって言うのなら無理は言えないです」
もったいないなとイフリート先生が紫煙を吐き出すので、私は曖昧に頷いた。メフィスト様が私をSDにしないのは「手を出しづらくなるから」だそうだ。
「SDに手を出したら俺のことが好きキスしてくれるのか、仕事だからキスを受け入れているのかわからなくなるから嫌だよ」
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PAST※11/20可愛いあの娘を飾り立てる 13冠の初仕事は治める地域の視察で、何ヶ所か毎にバベルに結果の報告に行く必要がある。俺、メフィストも何度か報告に行っていて今日もそのためにバベルにて報告を済ませた。
いつもならかわいいかわいい見習い秘書を連れているのだけど、今日は別の仕事を頼んでいるので俺は一人でバベル内を歩いている。
報告を終えたし可愛い子が家で一人で待っているのでさっさと帰ろうと急いでいたら呼び止められた。
「よう、メフィスト。今日はあいつは連れてねえのか」
「どうも、バール様。今日はお留守番してますよ」
「そうかよ。じゃあこれ渡しとけ。お前は知らないかもしれねえけど、 あいつの好物だから」
マウントを取りつつバール氏は紙袋を寄越す。中身は確かに彼女の好きそうな菓子がたくさん入っていた。
1341いつもならかわいいかわいい見習い秘書を連れているのだけど、今日は別の仕事を頼んでいるので俺は一人でバベル内を歩いている。
報告を終えたし可愛い子が家で一人で待っているのでさっさと帰ろうと急いでいたら呼び止められた。
「よう、メフィスト。今日はあいつは連れてねえのか」
「どうも、バール様。今日はお留守番してますよ」
「そうかよ。じゃあこれ渡しとけ。お前は知らないかもしれねえけど、 あいつの好物だから」
マウントを取りつつバール氏は紙袋を寄越す。中身は確かに彼女の好きそうな菓子がたくさん入っていた。
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PAST11/19私の上司は諦めが悪い というわけで、イエティの説得である。朝起きてメフィスト様にふわもこを着せて写真を撮って出発した。
「〜〜〜」
私はイエティと対話を試みるメフィスト様の斜め後ろで両手を上げて害意がないことを示しつつ、たまに翻訳の手伝いをしたり周囲の魔力の流れを探って対話中のイエティ以外の魔獣の動きを確認したりしている。
「〜〜〜〜、よろしく、ね」
「……説得、できました?」
「たぶん」
メフィスト様は汗ビッショリでちょっと息が上がっていた。穏やかな顔を維持しつつ、慣れない言語を魔術で変換しながら、極寒の中長時間やりとりしていたのだ。かく言う私も長時間魔術を使っていたのでちょっとフラフラする。
帰ろうかとイエティ氏に頭を下げると、唸り声が響いた。
976「〜〜〜」
私はイエティと対話を試みるメフィスト様の斜め後ろで両手を上げて害意がないことを示しつつ、たまに翻訳の手伝いをしたり周囲の魔力の流れを探って対話中のイエティ以外の魔獣の動きを確認したりしている。
「〜〜〜〜、よろしく、ね」
「……説得、できました?」
「たぶん」
メフィスト様は汗ビッショリでちょっと息が上がっていた。穏やかな顔を維持しつつ、慣れない言語を魔術で変換しながら、極寒の中長時間やりとりしていたのだ。かく言う私も長時間魔術を使っていたのでちょっとフラフラする。
帰ろうかとイエティ氏に頭を下げると、唸り声が響いた。
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PAST11/18私の上司は何を着てもカッコいい!着ていなくてもカッコいい!!(ヤケクソ)「……」
「すんごい顔するね」
「ちょっと感極まってて……マフラーめちゃくちゃお似合いですね」
北の地方にある雪山の魔獣の討伐を依頼されたメフィスト様と共に秘書として同行する私は今、雪に覆われたログハウスに滞在している。
朝起きてメフィスト様のお召し物を用意するわけだけど、メフィスト様にマフラーを巻いたらめちゃくちゃにカッコ良かった。背の高いイケメンがマフラーで口元を覆っている。拝みたいくらいカッコいい。
「メフィスト様、失礼しますね」
ス魔ホで写真を撮らせてもらう。事前に聞くと拒否されるので勝手に撮ることにした。なにしろメフィスト様も私を勝手に撮るので、もういい気がしたのだ。
「俺も撮る」
お揃いの上着を着せられ、やっぱりお揃いのマフラーを巻かれて肩を寄せられる。パシャパシャと写真を撮ってからいざ出発だ。
1195「すんごい顔するね」
「ちょっと感極まってて……マフラーめちゃくちゃお似合いですね」
北の地方にある雪山の魔獣の討伐を依頼されたメフィスト様と共に秘書として同行する私は今、雪に覆われたログハウスに滞在している。
朝起きてメフィスト様のお召し物を用意するわけだけど、メフィスト様にマフラーを巻いたらめちゃくちゃにカッコ良かった。背の高いイケメンがマフラーで口元を覆っている。拝みたいくらいカッコいい。
「メフィスト様、失礼しますね」
ス魔ホで写真を撮らせてもらう。事前に聞くと拒否されるので勝手に撮ることにした。なにしろメフィスト様も私を勝手に撮るので、もういい気がしたのだ。
「俺も撮る」
お揃いの上着を着せられ、やっぱりお揃いのマフラーを巻かれて肩を寄せられる。パシャパシャと写真を撮ってからいざ出発だ。
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PAST11/17私の上司は何を着てもカッコいい!「明日、ここに行かないといけないんだけど」
バベルから戻ったメフィスト様が秘書(研修中)である私に言った場所は北の山地だった。
「承知しました。車の手配とお召し物も暖かいものをご用意しますね」
「よろしく」
車は電話すればそれで良し。服は寝室のクローゼットを見に行く。普段常夏のリゾート地にいるから浮かれた薄着でいるけれど、もこもこの格好のメフィスト様もハチャメチャにかっこいいに違いない。何を着てもらおっかな〜。
クローゼットの奥に冬用のコートやマフラー、セーターなんかが詰まっているのを発見して引っ張りだす。ベッドに広げてあれこれ見比べる。
髪が白いからたぶん明るい色より暗い方が似合う。濃い目のブラウン、ゲージ粗めのセーター? でもコート着るしマフラーもつけるからなー。マフラーは深めの緑がいいな。んでコートをブラウン? ダッフルにするか、トレンチだと寒いかな。モッズコートも有り寄りの有り……キルティングコートだと可愛すぎるかな。メフィスト様なんでも似合うからな〜〜〜。ダウンコート着てもこもこしたメフィスト様も見たいし、ファー付きのフードで顔周りがふわふわになってても間違いなくかっこいいしかわいい……うぬう。
1053バベルから戻ったメフィスト様が秘書(研修中)である私に言った場所は北の山地だった。
「承知しました。車の手配とお召し物も暖かいものをご用意しますね」
「よろしく」
車は電話すればそれで良し。服は寝室のクローゼットを見に行く。普段常夏のリゾート地にいるから浮かれた薄着でいるけれど、もこもこの格好のメフィスト様もハチャメチャにかっこいいに違いない。何を着てもらおっかな〜。
クローゼットの奥に冬用のコートやマフラー、セーターなんかが詰まっているのを発見して引っ張りだす。ベッドに広げてあれこれ見比べる。
髪が白いからたぶん明るい色より暗い方が似合う。濃い目のブラウン、ゲージ粗めのセーター? でもコート着るしマフラーもつけるからなー。マフラーは深めの緑がいいな。んでコートをブラウン? ダッフルにするか、トレンチだと寒いかな。モッズコートも有り寄りの有り……キルティングコートだと可愛すぎるかな。メフィスト様なんでも似合うからな〜〜〜。ダウンコート着てもこもこしたメフィスト様も見たいし、ファー付きのフードで顔周りがふわふわになってても間違いなくかっこいいしかわいい……うぬう。
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PAST※11/16残さずキレイに召し上がれ「いつもごはん作ってくれるけど、どこかで習ったりしてたの?」
ある晩、食事をしながらメフィスト様が尋ねられた。私はサラダのおかわりをよそいながら頷く。
「学校でSD講座を受けたときの必修科目に入ってました。ハウスキーピング全般と料理と護衛等ですね」
「そうなんだ。いつもおいしいごはんが出てくるのって嬉しいよね」
「お口に合って何よりです」
サラダの皿を差し出すとメフィスト様は受け取ってからちょっと口籠った。
「でも、一つ足りないかな」
「なにか、お気に召しませんでしたか?」
「うん」
まじか。結構ショックだ。料理の科目はかなり好成績だったし、メフィスト様の食材と味の好き嫌いもかなり気にしつつ彩りやバランスやら、めちゃくちゃ考えて用意していたのに、不足がある!
824ある晩、食事をしながらメフィスト様が尋ねられた。私はサラダのおかわりをよそいながら頷く。
「学校でSD講座を受けたときの必修科目に入ってました。ハウスキーピング全般と料理と護衛等ですね」
「そうなんだ。いつもおいしいごはんが出てくるのって嬉しいよね」
「お口に合って何よりです」
サラダの皿を差し出すとメフィスト様は受け取ってからちょっと口籠った。
「でも、一つ足りないかな」
「なにか、お気に召しませんでしたか?」
「うん」
まじか。結構ショックだ。料理の科目はかなり好成績だったし、メフィスト様の食材と味の好き嫌いもかなり気にしつつ彩りやバランスやら、めちゃくちゃ考えて用意していたのに、不足がある!
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PAST嫉妬するやつ書いたら、次は嫉妬しないやつ書きたいねっていう話※11/15重くて怖いので距離を置く「なあ、あれ放っておいていいの?」
あたし、ベルゼビュート家の期待の超新星ことゼブブラ様はメフィストに声をかけた。やつは今自分が治める地域の視察中で手には分厚いチェックリスト。んであたしが指差した先にはその分厚いチェックリストを作ったこいつの秘書が施設の店長連中に囲まれていた。
「めちゃめちゃナンパされてるけど」
「それくらいあの娘は自分でなんとかできるよ。子供じゃないんだから」
メフィストは顔を上げもしない。秘書の方も困った顔一つせずにうんうんと話を聞いている。あれじゃいつまで経ってもあしらえねえだろ。
「誰かに持ってかれるかもとか思わないの」
「思わないよ。あの娘、俺のこと大好きだから」
「ウザ」
「口説いてみたら? 絶対に首を縦には振らないさ」
949あたし、ベルゼビュート家の期待の超新星ことゼブブラ様はメフィストに声をかけた。やつは今自分が治める地域の視察中で手には分厚いチェックリスト。んであたしが指差した先にはその分厚いチェックリストを作ったこいつの秘書が施設の店長連中に囲まれていた。
「めちゃめちゃナンパされてるけど」
「それくらいあの娘は自分でなんとかできるよ。子供じゃないんだから」
メフィストは顔を上げもしない。秘書の方も困った顔一つせずにうんうんと話を聞いている。あれじゃいつまで経ってもあしらえねえだろ。
「誰かに持ってかれるかもとか思わないの」
「思わないよ。あの娘、俺のこと大好きだから」
「ウザ」
「口説いてみたら? 絶対に首を縦には振らないさ」
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PAST嫉妬されたいし、ころっころに転がされたいね※11/14手のひらでコロコロされている「さっき、随分と楽しそうだったね」
バベルからの帰り道。今日はゆっくり歩きたいというメフィスト様の少し後ろを歩いていたら、突然そう言われた。
びっくりして顔を上げると、メフィスト様は立ち止まって私を見下ろしている。夜道でちょうど逆光になっているから、どんな顔かはわからない。
「さっき、ですか?」
「うん。その、バチコちゃんとアムリリス様と」
「ああ、女子会ですね」
そう、メフィスト様が報告に上がっている間、私は食堂でバチコちゃんとお菓子のオススメ会を開催していた。そこに通りすがりのアムリリス様がいらして、お菓子を恵んでくださったので女子会になったのである(たまにオペラさんも混ざる。今日はいなかった)。
936バベルからの帰り道。今日はゆっくり歩きたいというメフィスト様の少し後ろを歩いていたら、突然そう言われた。
びっくりして顔を上げると、メフィスト様は立ち止まって私を見下ろしている。夜道でちょうど逆光になっているから、どんな顔かはわからない。
「さっき、ですか?」
「うん。その、バチコちゃんとアムリリス様と」
「ああ、女子会ですね」
そう、メフィスト様が報告に上がっている間、私は食堂でバチコちゃんとお菓子のオススメ会を開催していた。そこに通りすがりのアムリリス様がいらして、お菓子を恵んでくださったので女子会になったのである(たまにオペラさんも混ざる。今日はいなかった)。
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PASTいったんこちらにまとめてますけど、タイミングをみてpixivにもまとめます。mfstのシリーズに短編集みたいな感じで。
※11/13ごめんね、メフィスト様とそれ以外だと思っているから 魔界南方のリゾート地にて、メフィスト様の視察に秘書として同伴している。今はメフィスト様が商業施設の偉いヒトとご挨拶をされているので私は傷心旅行中のブラちゃんことゼブブラちゃんに手伝わせながら、現場レベルでの視察中である。
私が先に見て気になるところがあれば、この後偉いヒトとメフィスト様で視察をするときに耳打ちしたりするわけだ。
「なー、あの店見ていい?」
「構いませんけど、気になることが?」
「あたしの好きなブランドチェックしたい」
「3秒で済ませてください」
「え、ちょ、行ってくる!」
行くんかい。結局30秒で戻って来たから許してやろう。
「あんたなんで、あいつの秘書なんかしてんの」
「顔がいいので」
「ふうん。え、マジ? 確か前は雷帝……今は英雄か。あいつの秘書だったよね? あっちも顔はいいと思うけど」
806私が先に見て気になるところがあれば、この後偉いヒトとメフィスト様で視察をするときに耳打ちしたりするわけだ。
「なー、あの店見ていい?」
「構いませんけど、気になることが?」
「あたしの好きなブランドチェックしたい」
「3秒で済ませてください」
「え、ちょ、行ってくる!」
行くんかい。結局30秒で戻って来たから許してやろう。
「あんたなんで、あいつの秘書なんかしてんの」
「顔がいいので」
「ふうん。え、マジ? 確か前は雷帝……今は英雄か。あいつの秘書だったよね? あっちも顔はいいと思うけど」
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PAST小説ページメーカーが12月から使えるかわかんないので、いったんこちらに今までの分もまとめていくねえ。※11/12私の上司はスパダリである ずいぶん日が暮れるのが早くなった。久しぶりに悪魔学校に顔を出して担任であり師匠であるイフリート先生に近況報告と進路相談、それから手合わせをしてもらって、その後魔術開発師団に顔を出して……気がついたら外は真っ暗である。
「早く帰ってごはんつくらないと」
自分で言っておいて所帯じみてておかしい。まだギリギリ学生だ。けど研修という名目で盤外王メフィスト様の秘書をしている。SDの研修も受けているからSDにもなれるけど断られた。
「SDだと……手を出しづらいから、秘書(研修中)でいてね」
とのことだ。
それを!口に!出すな!! と、思わなくもないけどまあいい。何しろ顔がいい。あの顔で言われたら、大体のことは許せる。メフィスト様はいわゆる細マッチョなので腹斜筋から広背筋にかけても最高だと思う。いい筋肉といい顔。許せないことなどない。
820「早く帰ってごはんつくらないと」
自分で言っておいて所帯じみてておかしい。まだギリギリ学生だ。けど研修という名目で盤外王メフィスト様の秘書をしている。SDの研修も受けているからSDにもなれるけど断られた。
「SDだと……手を出しづらいから、秘書(研修中)でいてね」
とのことだ。
それを!口に!出すな!! と、思わなくもないけどまあいい。何しろ顔がいい。あの顔で言われたら、大体のことは許せる。メフィスト様はいわゆる細マッチョなので腹斜筋から広背筋にかけても最高だと思う。いい筋肉といい顔。許せないことなどない。