恋愛フラグ・戦場にて「モモヒトさんは友達いませんよね?」
「はぁ?」
シュウの言葉にモモヒトは不機嫌とも無気力とも取れる声を返す。モモヒトに友人がいないことは本人も他人も知っていることだからそれ自体に怒りはないのだが、断定的な物言いが彼の機嫌を少しだけ悪くした。
「だからなに? キミが友達にでもなってくれるの?」
友人など不要なくせにモモヒトはつまらなそうに笑って吐き捨てた。その言葉のひとつも意に介さずにシュウは続ける。
「モモヒトさんに友達がいないと都合がいいんですよ。……そしてアンタは天涯孤独。そんで恋人もいない。ここまで間違いはないですね?」
「……その通りだし隠すことでもないけどさ。キミに都合がいいのは面白くない」
5060