85_yako_p カプ入り乱れの雑多です。昔の話は解釈違いも記念にあげてます。作品全部に捏造があると思ってください。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 434
ALL タケ漣 鋭百 カプなし 天峰秀 大河タケル 100本チャレンジ モブ 牙崎漣 花園百々人 想雨 カイレ クロファン C.FIRST 眉見鋭心 天道輝 ミハレナ ダニレナ 既刊 伊瀬谷四季 蒼井享介 蒼井悠介 W 若里春名 華村翔真 Altessimo 神楽麗 都築圭 古論クリス 葛之葉雨彦 レジェンダーズ 北村想楽 百鋭 秀百 薫輝 THE虎牙道 タケ漣ワンドロ web再録 誕生日 くろそら 途中 秀鋭 卒業 ケタザザ 短歌 プロデューサー 円城寺道流 叶納望海 御田真練 超常事変 渡辺みのり 癒残 堅真 ウォリアサ R18 街角探偵 わからん 九十九一希 四季漣 親友 輝薫 書きかけ 黒紅 道漣 DoS幻覚 ドラスタ 桜庭薫 BoH 春隼 サイバネ 山下次郎 寸劇 左右わからん しのかみしの 東雲壮一郎 ハイジョ レナート ミハイル S.E.M じろてる 旬四季 北冬 東雲荘一郎 秋山隼人 悠信 神谷幸広 アスラン そらつくそら 四季隼 140SS 黒野玄武 冬美旬 冬春 ゲーム部 ジュピター 卯月巻緒 四季秋四季 85_yako_pDONE牙崎を殺して埋めても死なない話です。自我の強いPが出ます。(2023-02-10)助かりたいだけ 牙崎漣を殺した。だって、永遠になってほしかったから。 生きてる人間は熱狂を生むけれど、私はよりにもよって担当しているアイドルに熱狂ではなく信仰を求めてしまった。だから殺して、永遠にしたかった。 私は生きている作家よりも死んでいる作家が好きだ。彼らは更新されることがないかわりに私を失望させることがない。生きている人間は信仰できないというのが私の持論で、未熟な人生で得た生きる拠り所だ。不変は信仰の拠り所になる。問題なのは私がそれを漣さんに求めたことだけだ。 事務所で殺した。止めてほしかったのかはわからないけれど、私が応接室で漣さんを殺している時、デスクには山村くんがいて給湯室では百々人さんがお茶をいれていた。 1745 85_yako_pDONE百々人と天道とP。冷蔵庫のものを勝手に食べる牙崎に手を焼く三人です。(22/6/28)ももは魔除けになるらしい「百々人、名前借りていいか?」 右手にサインペンを、左手にコーヒーゼリーを持った天道さんが僕に問いかけてきた。僕が疑問を返す前に天道さんはおまじない、と口にして「百々人の名前を書くと漣に食べられないんだ」と笑う。 そこでようやく合点がいく。事務所の冷蔵庫に何かを入れるときには名前を書くルールがあるから、牙崎くんが食べないように僕の名前を借りたいということだろう。そう、牙崎くんは冷蔵庫にあるものを勝手に食べる。 「いいですけど……僕、一度食べられたことありますよ?」 僕も一度やられた。正直かなり怒ってるし根に持ってる。そんなこと、言い出せなかったけど。 「そうなのか。でもその一回だけだろ? 享介と四季が実験してたみたいけど、百々人の名前を書いとくと漣は手を出さないんだと」 2544 85_yako_pDONE漣。SF。100本チャレンジその27(22/6/3)と或る白蛇の伝承 世界が氷に覆われてしまった。数日前から地球は絶賛氷河期真っ只中だ。 人類もこれまでかと誰もが思ったのだが、我々はどうしようもなく神に愛されていたらしい。敬虔な信者と都合のいい無神論者の祈りを受けて、神様は私たちに不思議なストーブをくださった。 この不思議なストーブは人の思い出を燃やし尽くして熱にする。思い出が大きく美しいほど、目に見えない炎は燃え上がって地球をわずかに暖める。 そこかしこに設置されたストーブには定期的に人が思い出を焼べなければならないが、誰だってそんなことはやりたくない。大きすぎる思い出を燃やした人間がどうなるのかはストーブの前でうなだれている死刑囚の様子から見て取れた。だから、人々はささやかな思い出を焼べて暖をとる。私は財布にいつの間にか入っていたミサンガの思い出を失って、今日も元気に働いている。仕方のないことだ。暖めなければ洗濯物は乾かないし、万物は死に絶える。 1367 85_yako_pDONE創作Pと漣。100本チャレンジその22(22/2/28)あとでちゃんと返した スクラッチくじが削りたかった。だけど手元に硬貨がない。 全然期待なんてしていない、駅前で気まぐれに買った安いくじだ。外回りの時にふと買って、デスクに座るまで忘れていたような紙切れが名刺入れを取り出すついでに出てきたものだから、それを机に置いて俺はもう一度ポケットを探る。ダメだ、財布はあっちの鞄の中だ。 山村くんはいまいない。事務所にいるのは漣くらいだった。漣は珍しく起きていて窓辺でぼんやりと空を見ている。窓辺の誰の席でもない物置代わりのデスクにどっかりと座って、真昼と夕暮れを彷徨う空をただ見ていた。 「漣」 名前を呼ぶと、漣は少しだけ首を動かしてこちらを見る。 「小銭があったら貸してくれ」 スクラッチくじが削りたかった。漣は財布も鞄も持ち歩かないけれど、少ない荷物のなにもかもをポケットに入れて持ち歩くことを知っている。それは万札だったり、商店街のたい焼き屋のポイントカードだったり、誰かからもらったキーホルダーだったりして、その中に小銭があることも珍しくない。 1195 85_yako_pDONEP+百々人。アルコール中毒のP。『あさましきもの』のパロディです。(2022/01/25)あさましきもののパロディ「ぴぃちゃん、昨日お酒飲んだ?」 百々人さんにそう言われて自分が酒臭かったことを知る。百々人さんが言うとおり昨日は酒を飲んだし、なんなら一昨日も酒を飲んでいる。いや、飲んでいない日がない。自分自身で自覚しているほど、私はどうしようもないアルコール中毒者だった。 アルコールがやめられないと冗談混じりに伝えれば、百々人さんは少し笑みを潜めて口にする。 「そっか。……ちょっと、心配だな」 そう言った百々人さんがひどく悲しそうだったので、ああ、もしかしたらこの子のためならアルコールがやめられるのではないかと、そう思ってしまった。まっすぐに私を想ってくれる子に余計な心配をかけないためなら、私はこの悪習から手を引けるのではないかと考えたのだ。 1352 85_yako_pDONE牙崎の死が受け入れられないPです。100本チャレンジその6(2021/12/11)空洞です。牙崎さんが死んでしまいました。 私が見つけたときにはもう絶命していて、どうにもこうにもならなかった。悲しすぎて涙すらでない。 困る、というよりは単純に悲しかったので、蘇生することに決めてからは早かった。私は悪魔と契約して、牙崎さんを見事に復活させたのだ。 ところがこの悪魔が適当な仕事をしてくれた。この牙崎さん、なんと、笑うのだ。恩を魂に刷り込まれたのか、私にだけ、ひどく柔らかく笑う。 無意識なんだろう。一度だけ肩を強く掴み「笑わないでください」と懇願したのだが、彼はいつもの不機嫌な声で「アァ? 笑ってねぇよ」と言うのだ。だからその言葉を信じようとして、あの笑顔を全部忘れようと努めて──また裏切られる。彼はふわりと、にこりとする。綻ぶ花のようなくすんだ黄色は、仏花の水仙を想起させた。 420 85_yako_pDONE百々人くんの幻覚。口調と呼び名がサイスタPと若干違います。Pと百々人くんの交流です。(2021/09/27)キムチ以外。 花園百々人にはかわいいところがある。 くぅ、と鳴った音に百々人くんが困ったように笑う。時計を見れば午後三時。育ち盛りはお腹が減る時間だろう。 事務所は平素を鑑みれば、ビックリするほど静かだった。賢くんはあと少しでくるとして、ここにいるのは百々人くんと、いつの間にかソファで眠っていた漣くんだけだ。 学校帰りの子供たちで賑わう平日に比べ、休日は静かなものだった。それでも百々人くんはその静寂を好んでたびたび閑散とした事務所に訪れる。最初は事務仕事を手伝うつもりだった彼も、私の言葉に自分のやるべき仕事を見つけたようだ。のんびりと休んで、たびたび私と一緒に仕事をする。休むこと、それすなわち仕事のうち、だ。 1750 1