85_yako_p カプ入り乱れの雑多です。昔の話は解釈違いも記念にあげてます。作品全部に捏造があると思ってください。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 434
ALL タケ漣 鋭百 カプなし 天峰秀 大河タケル 100本チャレンジ モブ 牙崎漣 花園百々人 想雨 カイレ クロファン C.FIRST 眉見鋭心 天道輝 ミハレナ ダニレナ 既刊 伊瀬谷四季 蒼井享介 蒼井悠介 W 若里春名 華村翔真 Altessimo 神楽麗 都築圭 古論クリス 葛之葉雨彦 レジェンダーズ 北村想楽 百鋭 秀百 薫輝 THE虎牙道 タケ漣ワンドロ web再録 誕生日 くろそら 途中 秀鋭 卒業 ケタザザ 短歌 プロデューサー 円城寺道流 叶納望海 御田真練 超常事変 渡辺みのり 癒残 堅真 ウォリアサ R18 街角探偵 わからん 九十九一希 四季漣 親友 輝薫 書きかけ 黒紅 道漣 DoS幻覚 ドラスタ 桜庭薫 BoH 春隼 サイバネ 山下次郎 寸劇 左右わからん しのかみしの 東雲壮一郎 ハイジョ レナート ミハイル S.E.M じろてる 旬四季 北冬 東雲荘一郎 秋山隼人 悠信 神谷幸広 アスラン そらつくそら 四季隼 140SS 黒野玄武 冬美旬 冬春 ゲーム部 ジュピター 卯月巻緒 四季秋四季 85_yako_pDONEタケルと漣とケーキの話。(2018/07/18)生クリームと苺の乗った甘いの。その奇妙な習慣が始まった日の空は覚えていないけれど、そのきっかけになったであろう出来事をタケルは鮮明に覚えていた。 もっとも、それはタケルがそう思い込んでいるだけなのかもしれないが、おそらくはこれが原因であろうと大河タケルは自惚れている。 そう自惚れてしまうほど、二人の間には時間が流れていた。牙崎漣は21才になっていたし、大河タケルは次の誕生日で二十歳になる。 半年ほど前に始まった奇妙は非日常は、日常へと形を変えて未だに彼らの間に横たわっていた。 *** きっかけは秋だった。ちょうど、牙崎漣が成人した年だった。 THE虎牙道のメンバーはCafe Paradeにいた。次の仕事が一緒の巻緒と咲にミーティングでも、と誘われたのだ。 10493 85_yako_pDONEタケルと隼人が二人乗りする話。二人乗りはダメですよ。(2018/06/22)自転車の歌今日はもうレッスンもなく暇だったこと。ペットボトルの水を飲みきってしまいそうだったこと。事務所の喧噪の中で、ふと孤独になってしまったこと。そして、それが取り立てて苦ではなかったこと。今ハマってるゲームとコラボしたお菓子が、二番目に近いコンビニで出てること。そんないくつかの理由で俺は事務所の階段を下ってコンビニへ向かおうとしていた。 「あれ?タケルじゃん。どうしたの?」 そんな俺を呼び止めたのは隼人さんだった。自転車を漕いできたのだろう、軽く汗をかいている。他の人たちはどうしたんだろう。それに、いつもより少し早い時間だと思った。 「コンビニにでも行こうかと思って」 「へぇー。ねぇ、俺も行っていい?」 「ああ、もちろん」 4136 85_yako_pDONE不思議な遊園地に迷い込むタケルと漣。(2018/06/22)次は──遊園地前牙崎漣と言う男、いや、”生き物”は泣かないのだと思っていた。俺はコイツをなにか、ことわりの違う生き物のように思っていたから。 そう思っていたコイツが泣いた。泣くつもりはないと言うように、口は特になにも示さず、涙だけを流して泣いていた。 正直に言うと、その光景に俺は何か満たされるものがあった。だって、コイツは人に囲まれていた時は泣かず、円城寺さんと俺との3人でいたときにも泣かず、俺と2人きりになった瞬間に泣き出した。それが少しだけいじらしいように感じられた。コイツに抱く感情とは無縁だと思っていたそれに、自分自身戸惑った。 ぽろぽろと涙をこぼすコイツの腕を引いて電車に乗った。人が少なかったから各駅停車の電車に乗った。俺は泣いているコイツを放り出すほど薄情ではなかったので、家に連れ帰って暖かい飲み物をあげようと思っていた。コイツはきっと甘いものが好きだから、2人であたたかいココアを飲もう。そう思っていた。電車の揺れにあやされるように、しばらくしたらコイツの涙は止まった。 2690 85_yako_pDONEタケルと漣が星を見に行く話。(2018/09/06)ミッドナイト・スタァライト「燃えるお星様の味がする」 そう言って手渡された宵闇色の液体。喉を燃やし胃に火を灯す、あの味をすっかり忘れていた。 *** あの味を思い出したのは二十歳の誕生日だった。 12月の冷えた空気の中を歩いて歩いて、男道ラーメンへのいつもの道を少し外れた所にあるオシャレな外観の店に着いた日。 その日は俺の誕生日だったから、てっきりお祝いは男道ラーメンでやるのだと思っていた。俺たちの間には三年の月日が流れていた。だから俺は、誕生日という日が彼らの手で華やかに彩られることになんの疑いも持っていなかった。 カラコロとベルが鳴るドアを開けて入った店内は、陽気な笑い声で満ちていた。円城寺さんが、人数を聞いてきた店員に予約していた円成寺だと告げる。それを聞いた店員は笑顔で俺たちを円形のテーブルへ案内した。 14014 85_yako_pDONE牙崎漣の写真集が出るって話。(2018/06/19)或る写真家のアイツの写真集が出ると決まったのが数ヶ月前の話だ。なんでも、とても有名な写真家から直々に話があったらしい。 アイツはどちらかと言うまでもなく、動いている自分に自信があるのだろう。写真と聞いて少し眉間にシワを寄せたが、断ることはしなかった。ただ一言、「ん」とだけプロデューサーに告げて、またダンスレッスンに戻っていった。そのやりとりを俺はスポーツドリンクを飲みながら眺めていた。円城寺さんは自分のことみたいに嬉しそうにしてた。スポーツドリンクを飲みきった瞬間、休憩が終わった。詳しい話は後でしますね。そう言ってプロデューサーはどこかへ行ってしまった。 *** 写真の撮影は順調だったのだろう。トラブルがあったと言う話は聞かなかった。まぁ、俺は部外者だから、知らないだけで何かあったのかもしれないけど。 6003 1234