一生残った後悔「おーい、琥珀」
没討伐のため目的地まで走っていた琥珀のは声をかけられて後ろをむく、声の主は琥珀にとってはもう聞き慣れており、後ろでは手を振る人物が。陽に当たって綺麗に輝く金髪に新緑のような目、こちらをみてニカッと笑う。
琥珀の親友だ、親友の名前は創。創と書いて「つくる」と呼ぶ。まさに自分達みたいに作品を作る人にピッタリな名前だ。
「創」
「お前も討伐行くんだろ? 俺にも来たから同じ没退治だろうな」
「なるほど」
創が来るなら心強い、自分のマキナである万年筆を構えておく。なお、創のマキナも偶然か自分と同じ万年筆である。違うところといえば自分は片手剣に変化するが、創はレイピアに変化するところだ。創がいるなら今日もすぐに討伐は終わるだろうとこの時の琥珀は楽観的に、簡単に考えていた。
3277