眩しい決意 琥珀が戻ってきた、フレイのエガキナの地図に反応があったのだ。慌ててフレイのエガキナで現場に行くと、そこには、サクリとエリー、そして琥珀の姿があった。目立ったところに怪我をしている様子はなく、琥珀は創の顔を見て少し微笑んでいた。
創は勝手に体が動き、琥珀を抱きしめていた。突然の事でなんとか受け止める琥珀。その横で、フレイはサクリになにか言いたそうな顔をする。
「……ありがとよ、旦那の事。助けてくれて」
頭をかきながらポツリ、とフレイはサクリにそう言った。チラリ、とフレイはサクリを見たが、サクリは普段と変わらない表情で返事をすることは無かった。
今までのフレイだったらそれにムキになってやんや、と何かを言っていたが、思わず笑ってしまった。そして創の様子を見る、創は何か言いにくそうに何度か口を開きかけて、そして話した。ずっと言いたかったことを。
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