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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    DONEエガキナ

    大遅刻琥珀の誕生日小説
    よその子さんお借りしてます

    琥珀、誕生日おめでとう
    灰色は幸せの色を見つけた 朝、教室に入った時、珍しく先に登校していた創が琥珀の姿を見て手招きで呼んだ。なんだろうか、と琥珀は創のところまで行くと、創は鞄の中から綺麗に包まれた小包を取り出し、琥珀に渡す。琥珀はそれを見て、そう言えば今日は自分の誕生日だった、と思い出した。まさか、と思ってスマートフォンを確認すると、ついさっき自分の父親からメールが来ていた。メールを確認するとそこには自分の誕生日をお祝いする文面とともに、後日プレゼントを贈ると書いてあった。それに返信したあと、創に向き合った。
    「……創、これ」
    「やっぱ忘れてただろ? 親父さんからもメール来てたみたいだな。誕生日、おめでと」
    「……うん。ありがと」
     琥珀にとって誕生日とは、なんで生まれてきたのか分からない日でもあった。物心ついた時から母親に虐待まがいなことをされ、お祝いされた記憶があまりない。両親が離婚してからも、父親からは直接言われたこともなかった。父親の仕事が忙しいのは知っていたので、琥珀も何も言わずに、自分でさえお祝いしようとも思わなかった。
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