高鳴るバトル 最近、挑戦者が来ない。
「暇だなー」
ダミアはそう言ってポケモン達をボールから出す、そう高頻度に挑戦者が来るというわけでもなかったが、ダミアの言う通り、明らかに挑戦者が来ない。レイフはシャンデラを撫でながら考える。
「四天王達が頑張ってる証拠では」
「だろうけどさー、こうも暇だとな」
どこかの地方のチャンピオンはよく街を歩くとレイフは何となく聞いたことがあった。まぁ、そのチャンピオンは考古学者だから、と理由もあるが。だが、こうも何もすることがないのも時間がもったいなお。レイフはロトム型のスマホを見た時、顔色を変えてダミアに見せた。
「ダミア、これ」
「んー?」
ダミアは画面を見る、そこにはとある街でポケモンバトルの大会が行われる、と書いてあった。飛び入り参加も大丈夫らしく、優勝賞品は他地方の旅行チケット、と書いてあった。このバトル大会は有名で、一般のトレーナーはもちろん、実力者もよく参加していた。書いてある街の名前も、ここポケモンリーグから近い。レイフの言いたいことが分かったダミアは笑う。
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