星になった日 相手を見た時、なんて細い人なのだろ、とジュードは思った。先ほど居たはずの草原から、どこかの部屋の中に居たのだ。そして、目の前に見知らぬ人。その人は、ジュードを見て驚いた表情をして、傍らに置かれていた本のタイトル、絵を見てジュードは顔色を変る。その絵には、自分が描かれていたのだ。
相手は、やや顔色の悪い顔をくしゃり、と笑って、嬉しそうに口を開く。
「え、ジュード……? ジュードだ……! あぁ、自己紹介しなきゃ……おっ、とと」
その時相手がふらつき、ジュードは思わず相手を受け止めた。その時の相手の軽さに思わず固まる。掴んだ腕も、細くて折れそうだったのだ。男の腕とは思えないほどに。ジュードはすぐに気づいた、この男は何かしらの病気を抱えているのではないかと。相手は慌てて謝る。
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